【授業レポート】解析Ⅰ及び同演習(1年前期)
分類 : 専門、必修
取りやすさ : ☆☆☆★★
単位 : 3単位 2コマ
教員 : 中川 朋子 教授
出席 : 要全授業の2/3超え(学則規定より)
宿題 : 提出は任意。成績に影響は無し。
試験 : 中間、期末ともにあり(それぞれ再試験もあり)
レポート : なし(再試験受験者はあり)、授業内レポートのみ
配点 : 出席点0%、試験100%
(2019年時点)
※現在は、名前を「解析Ⅰ」に変更し3単位2コマから2単位1コマに変わってます。
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授業の概要
「解析学」とは、"極限や収束を扱う学問"のことです。
そう聞くと、聞き慣れなくて「なんじゃそりゃ?」と身構えてしまう人が多いかもしれませんが、この授業はシンプルにその解析学の基礎部分となる「微分積分」を習得する科目となっています。
授業の内容としては、覚えている限りだと……
って感じかな?
最初っから全力投球で難しいというわけではなくて、初回の授業では「変化量」の解説から始まります。
おそらく、中学あたりで聞いたことありますよね?「yの変化量 / xの変化量」。あれをやりますよ。(導関数を理解するのに重要なので)
そんな中学くらいの内容からスタートして、高校の数学Ⅱ同等の微分積分、高校数学Ⅲ同等の微分積分、そして後半からは殆どの高校では扱わないテイラー展開(理系大学相当)という流れを追って授業は進みます。
準備をするなら……
高校で数学Ⅲを履修した人にとっては、前半は退屈かもしれません。
しかし、だからといって舐めてかかっていると途中で本当に痛い目を見るかもしれません。
それに、微分積分のやり方も、概念も案外曖昧なことが多いです。
「あれ?logの微分ってどうするんだっけ?」
「導関数ってどういう意味なんだっけ?」
みたいな感じでね。
やり方が分かってても、仕組みまで理解していることは少ないです。でもそれが分かった時、めちゃくちゃスッキリします。
高校で微分積分をやってきた人には、是非「これってそういうことだったのか!」という快感を味わってほしいですね(笑)
なので、もし入学前や履修前に予習したいなら
といいかもしれませんね。
レポート
さて、次は宿題やレポートについてですかね。
この科目にはレポートはありませんし、宿題も提出は任意です。評価にも影響はありません。
ですが、宿題は毎回提出することをオススメします。
その理由は、
①採点が丁寧だから
②過去問から出されているから
です。
①採点が丁寧
高校までだと
先生が宿題を課す
↓
生徒が解いて提出
↓
それを先生が採点してアドバイスを加えたりして返却
ほとんどの宿題がこの流れを辿るはずです。
しかし、大学ではそうもいきません。
教授は研究で手一杯なので、教育ばかりに手をかけることは出来ないのです。
そのため、課題は出したっきり戻ることは無いことも多いです。
そんな中で、しっかりと採点してくれてしかも結構アドバイスも付け加えてくれます。
数学っていうのは、どこをどうミスしたのか分からないことが多く「分かっているのに計算が合わない……」という現象が多発します。
なので、第三者からのチェック(しかも専門家の)というのは期末試験対策をするのに非常にありがたいです。
だって、計算方法を全部丸暗記するよりかは、共通している部分と自分が間違えやすい部分だけを覚える方が遥かに楽ですしね〜
②過去問から出されているから
これはもう書いてある通りです。
大学生は皆、学期末になるとレジュメ(授業プリント)や過去問を求め活発な経済活動を生み出します。
「学食おごるからレジュメちょーだい!」
といった具合に、ちゃんと授業を受けてきた人は、サボってきた人から搾取することができるのです(笑)
それはさておき、そんなみんなが欲しがる過去問は、この科目ではみなさんのすぐそばにある……ということですね。
まさに日頃の成果が期末試験に出るというか。
なので、加点や減点が無くても提出する価値は大いにあります。
あと、レポートが無いとは言いましたが再試験(中間、期末それぞれについて評価が一定以外の場合に受けられる試験)を受ける人は違います。
「再試験に参加するためにレポートを提出することが課され」ます!!!
内容としてはざっくりですが、
"今まで習った範囲の問題から、試験に出そうな問題を選んで解く"
って感じです。
なので、貰った宿題を保存して解き直すもよし。ノートに取った問題を再び解き直すもよし。
……という感じですかね?オススメなのは。
試験
次は試験についてですかね。
試験は中間試験と期末試験があり、それぞれについて再試験もあります。中間も期末も満点は50点で、その合計のみで評定が決まり60点以上なら合格となります。
なので、どちらも30点は取ろうね……ってことですね。
試験の難易度についてですが、言えることとしては「授業を受けてさえいれば簡単」ということです。
多分授業内で色々問題を解くと思いますが、それよりもシンプルで簡単な問題が出されます。
……が、早々にサボり癖がついてしまうと相当厳しい戦いを強いられます。
なんたって、この中川先生の解析シリーズは圧倒的に「再履修率が高い」んです。
自分の周りにも沢山再履修者が居ますし、なんなら再々履修が確定した友達も何人か居ます。
再履修っていうと、もう友達もいなくて1人で授業を受けて期末対策をして……という風になりますが孤独で辛いかと思います。
3年生になって、1年前期の科目を受けてるとなると劣等感もあるかと思います。
後に回せば回すほど辛くなることが簡単に予想できますので、早いうちに片付けてしまうのがベストです。
……と話が脇道に逸れましたね。
再試験については、対象者は「点数が35点未満の希望者」ですが、前述したレポート課題の提出が求められます。
もちろん、点数は高い方が採用されますが、再試験の点数は50点満点中35点が上限になります。
再試験で40点とか取っても、35点にしかならないのでなるべくなら本試で決めたいですね。
期末試験の再試験についてはごめんなさい、よく存じ上げません……
ですが、存在することは確かなので期末本試験は、あまり緊張せずに望んで下さいね。
授業で使うもの
後は授業の持ち物かな?
使うものは、
・指定された教科書
・ノート
・B5レポート用紙
・プリントを留めるファイル
ですかね。
教科書の使い方も高校までとは違い、先生が「これは必要だ!」と思った内容を「この方がいいかな?」と決めた順序でやります。
高校までだと、基本的に頭から順番に学習しますが、大学だと飛んだり戻ったりするので、何処が必要で、何処が不要か……どの順序で習ったのか……という心配もあったりして慣れないかもしれません。
しかし、ノートは常に「必要な情報を」「適切な順序で」書かれているはずです。
つまり、"大学ではノートを頼りに勉強する"ことが多いです。まぁ、レジュメがあるならそっちが優先ですが……
またまた話が逸れましたね……
とにかく!言いたいことは、「この科目は」教科書も演習のために使いますが、ノートをしっかり取っておこうね!!!ということです。長い……
それからレポート用紙は、宿題の提出に使います。
ファイルについても、返却されたレポートや演習に使ったグラフ用紙を留めるのに使いますので、準備しておきましょう!
恐らくは、セミナーの時にプレゼントされるはずですので是非活用して下さい。
以上、「解析Ⅰ及び同演習」の授業レポートでした!